あなたは、「NO」が言えずに悩んでいませんか?
「頼みごとをされると、断りたくても断れない」
「言い争いになるくらいなら、相手の言うことを聞いたほうがラク」
そんなふうに感じてしまう方は少なくないでしょう。
これは、「争い」と「話し合い・議論」とをきちんと区別してとらえることで解決できます。
・争い:「自分のほうが相手よりも勝っている」という状況をつくるために行う
・議論:同じ目的に向かって、建設的に意見を交わし合う
争いは避けてかまいません。
そのかわり、「『なるほど!』から始まる『NO』」を言いましょう。
争いや否定をせずに「NO」を言うには ── ・まず相手を肯定する:「なるほど!」など ・代替案を提示する ・案が思いつかなければ、いったん保留して考える時間をとる |
この記事では、人とぶつかることを恐れて「NO」を飲み込んでしまうあなたにアドバイスをおくります。
考え方を変えることで、自分を変えることができるはずです。
ぜひ最後まで読んで、あなたが変わるきっかけにしてください!
「争い」を嫌う理由は「不安や恐怖を味わいたくない」から

こんにちは、かとうようこです。
めんどくさがり屋です。
なので、人と争うことが大嫌い。
その理由は、体力気力がないから。
人とぶつかると、いろいろと後処理がめんどうですよね。
そんなパワーがあるなら、生活するほうにまわしたい……と思ってしまいます。
わたしは、自分に力がないことをよく理解しているので、争いごとで無駄に不安や恐怖感を味わいたくない! という気持ちが根底にあるんです。
争いを避ける理由は ── ・人とぶつかるだけのパワーが自分にないから ・人とぶつかることで、不安や恐怖感を味わいたくないから |
「争い」と「議論」は別のもの

でも、同じ「人とぶつかること」の中にも、「争い」と「議論」の2種類があるんです。
わたしはそのふたつを、こんなふうに区別しています。
「争い」と「議論」の違いは ── ・争い:「自分のほうが相手よりも勝っている」という状況をつくるために行う ・議論:同じ目的に向かって、建設的に意見を交わし合う |
実はかなり最近まで、わたしはこのふたつが同じものに感じてしまっていました。
というのも、相手の意見に逆らうことがしんどかったんです。
「議論=人格を全否定してしまうこと」と感じてしまって、受け入れたほうがラクだと思っていました。
これは、「他人の気持ちが自分に入り込む」というわたしの特性のせいだと思います。
HSPの人ならではの、「あるある」ですよね。
(※HSPについては、この項の最後に説明していますので参照してください。)
ですが、「議論」は否定ではありません。
「同じ目標をみつけておこなう建設的な話し合い」です。
「争い」とは違って、不安や恐怖心を感じる必要はなく、むしろ前向きな期待や希望につながるものだと言えるでしょう。
そのことに気づかせてくれたのは、ブログ・SNS集客アドバイザーである櫻井のりえさんのグループコンサルティングでした。
このコンサル、ものすごく自分が変化しているんだな、と実感できるものだったんです。
そのときのことは、以下の記事に書きましたので、興味のある方はそちらも読んでみてください。

ひとりだと、わからないことって多いですよね。
櫻井さんご本人だけでなく、櫻井が起点で知り合った方々からも本当にたくさんの気づきを得ています。
こんなにありがたいことはありません。
同じ目標に向かって進むというのは、心が躍りますよね。
気づくのは遅かったですが、気がつけてよかった! と感じています。
HSPとは ── 「Highly Sensitive Person=感覚が非常に敏感な人」を指す言葉。後天的な性格や疾患ではなく、先天的な性質として感受性が非常に強く、日本では「繊細さん」とも呼ばれる。 その特徴としては、・ものごとを深く考えすぎる・外部からの刺激に敏感で、影響を受けやすい・人に共感しやすい・環境やものごとが変化すると動揺しやすい・感受性が鋭く、想像力が豊かなどが挙げられる。 |
相手を肯定してから「NO」を言おう

では、人から頼みごとをされて断りたいときや、納得いかない主張をされたときにはどうすればいいのでしょうか?
「NOですが、かわりにこうしたらどうでしょう?」など、お互いが納得できるゴールにたどり着けるよう、議論をすればいいのです。
「議論は否定ではない」のですから、「NOを言ったら相手を全否定することになるのでは」とか、「関係がこじれてしまうのでは」と恐れて自分の言いたいことを押し込める必要はありません。
ただ、「NO」だけを伝えると、相手も感情的になって、「議論」ではなく「争い」が始まってしまいます。
ですから、2ステップで伝えるといいでしょう。
まず、「なるほど、あなたの言いたいことはわかりました」「そうなんですね」など、いったん相手の言うことを聞いて肯定します。
相手の「主張」全体を肯定する必要はありません。
「あなたはそういう意見なのですね、それは理解しました」という「受けとめ」の意味の肯定です。
その上で、「それはできませんが、あれならできますよ」「Aよりも、Bのほうがもっとあなたの希望に合っていると思いますが、どうですか?」など、こちらが許容できる案を提示してあげましょう。
「『なるほど!から始まる『NO』」です。
もし、とっさのことでいい案が思いつかないときは、「ちょっと確認して、明日(または◯時ごろ、来週中など)お返事させてください」と、ひとまずお返事を保留してゆっくり考える時間をとってください。
争いや否定をせずに「NO」を言うには ── ・まず相手を肯定する ・代替案を提示する ・案が思いつかなければ、いったん保留して考える時間をとる |
人とぶつかるのを恐れるのは、日本人ならよくあること

とはいえ、周囲の反応を気にして、不安だったり怖くなったりするのは、日本人にはよくあることですよね。
あなたもそんなことないですか?
どうしても「もめたくない」と考えて、自分の言いたいことを飲み込んでしまう……。

わたしもそうでしたが、ある日、このツイートをみつけました。
ぽんがし社長のツイート、好きすぎます!
即反応したところ、ネタ元を教えていただきました。
これまた大好きな中野信子先生のお言葉だったんです!
争いの種から時間と空間(距離)をおくのは、神話の時代からだったんですね……。
DNAはやっぱりすごいな、とあらためて思いました。
楽しく笑える環境がそろったことで、「議論」を楽しめるわたしに変わった
ところで、最近わたしが「議論」や自己主張を怖がらなくなったりと、変わってきた理由はなんだったでしょうか。
たぶん、楽しく笑える機会が増えたことなんじゃないでしょうか。
性格上、今までずっとロンリーウフルだったのですが、ここにきて安心できるお仲間が増えて、心がほっと安定してきたのかなと思っています。
年をとるのって悪くはないですね。