こんにちは、東京日本橋の鍼灸治療室クリスタ 院長のかとうようこです。
「お天気が悪くなると、頭痛がする」
「気圧の変化でからだがだるくなったり、痛くなったりしてつらい」
この記事をそんなお悩みをもっているのではないでしょうか。
天候の変化でからだにさまざまな不調が起こることを、一般的に「気象病」と呼んでいます。
気象病のおもな症状は、以下のようなものです。
・ めまい
・ 浮遊感
・ 頭痛
・ 身体が重だるい
・ 関節の痛み
・ 気分がふさぐ
・ 喘息発作やアトピー性皮膚炎の悪化
・ 循環器系疾患(心筋梗塞 脳梗塞など)
このような症状が起きる原因は、西洋医学的には「気圧・気温・湿度などの大きな変化による自律神経の乱れ」です。
また東洋医学では、「体内の水分の代謝がとどこおり、余分な水分がたまる『水滞(すいたい)』」という状態のためと考えられています。
気象病になってしまったら、頭痛などの症状を抑える薬を服用するのもよいですが、東洋医学的な視点から、「そもそも気象病になりにくいからだをつくる」ことも有効です。
そこでこの記事では、気象病に悩んでいる方に知っておいてほしいことをまとめました。
◎気象病のおもな症状
◎気象病の西洋医学的な原因
◎気象病の東洋医学的な原因
◎気象病による頭痛を防ぐ東洋医学的セルフケア
これを読めば、なぜ天気の変化で体調が悪くなるのか、どうすれば改善できるのかがわかるでしょう。
この記事で、あなたが季節の変わり目や天候が悪いときでも、元気に楽しく過ごせるようになることを願っています!
【目次】
1.雨の日や低気圧で、こんな不調ありませんか?

「天候によって体調が左右される」というのは、当院の患者さまを含めて多くの方からよく聞く話です。
「雨の降る前に古傷が痛む」というのも、かなり昔から言われていることですね。
天候や気圧によってカラダに不調が出る、それがさまざまな再現実験を通して「気象病」という名称を獲得したのはごく最近のことです。
この「気象病」は、気圧の変化や気温差などが原因となって起こる、さまざまな症状の総称と言われています。
梅雨どきや季節の変わり目、台風のころに特に起こりやすく、おもな症状としては以下のようなものが挙げられます。
【気象病の主な症状】
・ めまい
・ 浮遊感
・ 頭痛
・ 身体が重だるい
・ 関節の痛み
・ 気分がふさぐ
・ 喘息発作やアトピー性皮膚炎の悪化
・ 循環器系疾患(心筋梗塞 脳梗塞など)
このように症状が幅広いため、原因が天候にあると気づかない方も多いかもしれません。
では、なぜ気象病は起こるのでしょうか?
2.なぜ気圧で頭痛が起こるの?

「気象病」は、西洋医学では、気圧・気温・湿度などの大きな変化によって、自律神経が乱れることが原因で起こると考えられています。
その中でも気圧の変化による影響がとても大きく、気圧が低下する際や、逆に急上昇する際に症状が出ることが多いです。
この気圧の変化を感じるセンサーは、耳の「内耳」にあります。
内耳は、平衡感覚にも関係している場所です。
内耳がどこにあるか、下のイラストで確認してみましょう。

気圧に急激な変化が起きると、内耳の血流が落ち、その結果、内耳のセンサー機能に悪影響が出ます。
それが引き金となって自律神経が乱れてしまうのです。
この自律神経の乱れは、軽い船酔いのようなふわふわした状態や、交感神経の高ぶりによるイライラなどの症状として表れます。
大人だけでなく子ども、特に起立性調節障害や発達障害をお持ちのお子さんにも多い症状です。
天気によってお子さんの機嫌が変わる場合は、気象病が原因の可能性もあるというわけです。
3.東洋医学で考える「気圧頭痛」の原因

一方、東洋医学では、気象病による頭痛の原因を「水滞(すいたい)」ととらえます。
「水滞」とは、体内の水分の代謝がとどこおり、余分な水分がたまっている状態です。
本来は、からだから排出されるべき水分がたまってしまっているために、だるさや痛みが出るのです。
たとえば、頭の部分で水が滞ると頭痛につながりますし、関節にたまると関節痛を引き起こします。
からだのあちこちで水分がとどこおることで、全身の倦怠感、だる重さも感じるというわけです。
このような頭痛の場合、病院で薬を処方してもらって一時的に痛みを抑えるのも必要でしょう。
ただ、東洋医学では「症状を抑える」だけでなく、「体質から改善して症状を置きにくくする」ことを目指します。
そこで次章では、気象病やそれによる頭痛が起きにくいからだづくりについて、具体的な方法をお伝えしましょう。
4.気象病による頭痛を防ぐ!東洋医学的セルフケア

私がおすすめする気圧頭痛の対策は、以下の3つです。
・ツボ「翳風(エイフウ)」を押す
・かかしのポーズで内耳を鍛える
・耳回しで痛みをやわらげる
どれも簡単にできますので、やり方を説明しましょう。
4-1.ツボ「翳風(エイフウ)」を押す
重だるい頭痛がずっと続く方におすすめしたいツボ、それは「翳風(エイフウ)」です。
「翳風」は、耳のうしろに位置する骨(=乳様突起)の前のへこみの部分にあるツボです。
位置をイラストで見てみましょう。

「翳風」は、耳まわりの血行をうながすツボとされます。
ここを刺激することで、耳鳴りや聴こえにくさなど、耳の不調が改善されるほか、自律神経の調整、頭痛や肩こりの改善効果も期待できます。
押し方は、
・親指(または人差し指や中指)の腹を、両方の「翳風」にあてる
・ゆっくり押す
・気持ちいいくらいの強さ(痛くない)で5秒ほど押して離す
・これを5回繰り返す
これだけです。
また、不要なものが詰まる場所なので、下に向かって流すように刺激するのもいいですし、ホットタオルなどであたためるのもおすすめです。
4-2.かかしのポーズで内耳を鍛える
また、気圧の影響を受ける内耳自体を鍛える方法として、「かかしのポーズ」があります。
下の写真のように、両腕を横に水平に伸ばして、片足で立つポーズです。

このポーズをすることで、平衡感覚が鍛えられます。
平衡感覚をつかさどるのは、気圧センサーのある「内耳」です。
つまり、かかしのポーズをすることで、内耳自体が鍛えられ、気圧の変化に強くなる、 というわけです。
やり方は、上の写真のポーズで20秒間立っているだけです。
動画でも紹介しています。
慣れてきたら、ときどきからだをななめにしてみると、さらに効果が期待できます。

また、このポーズ以外でも、電車を待っているときなどに、頭を軽く前後左右ななめにふっったり回したりするだけでも、内耳のトレーニングになります。
ポイントは、とにかくこまめに行うこと、継続してすることです。
長く続けることで、気圧頭痛の改善につながるでしょう。
4-3.耳回しで痛みをやわらげる
また、実際に気象病の症状が出てしまったときにおすすめしたいのが、「耳回し」です。
「翳風」のところでも説明しましたが、耳のまわりの血流がよくなると、気象病がやわらぐと考えられます。
そこで、「耳介」を回しましょう。
「耳介(じかい)」とは、耳の構造のうち、頭の外に出ている部分を指す言葉です。

つまり、一般的に「耳」と読んでいる部分全体ですね。
耳回しの方法は、以下の通りです。
1)親指と人差し指で耳介の真ん中をはさんで持ち、前後に3回くらいゆっくりくるくる回す
2)指で耳介を持ったまま、外側にぐーっと気持ちのよいところまでひっぱる
3)これを、1日3回程度行う
この方法は、道具も不要でお子さんでも簡単にできるのがポイントです。
「天気が悪くなってきたな、からだに不調が出そうだな」と感じたときや、「頭が痛くなってきた」というときなど、すぐに行ってみてください。
早めに対処すれば、ひどくなる前に改善する可能性が高くなるでしょう。

まとめ
いかがでしたか?
今回は、気象病=天候によるからだの不調について、改善策をお伝えしました。
ではあらためて、記事の要点をまとめましょう。
◎気象病の主な症状は、
・ めまい
・ 浮遊感
・ 頭痛
・ 身体が重だるい
・ 関節の痛み
・ 気分がふさぐ
・ 喘息発作やアトピー性皮膚炎の悪化
・ 循環器系疾患(心筋梗塞 脳梗塞など)
◎気象病の原因は、
・西洋医学:気圧・気温・湿度などの大きな変化による自律神経の乱れ
・東洋医学:体内の水分の代謝がとどこおり、余分な水分がたまる「水滞」
◎気象病の東洋医学的セルフケアは、
・ツボ「翳風(エイフウ)」を押す
・かかしのポーズで内耳を鍛える
・耳回しで痛みをやわらげる
これを実践することで、あなたのからだの不調が少しでも改善されるように願っています。
もし不安などがあれば、いつでもどんなことでも気軽にご相談ください。
お待ちしています!
