【薬膳】ナスは夏バテ予防に最適!効用とお手軽レシピ、注意点を紹介

こんにちは、東京日本橋にある鍼灸治療室クリスタ 院長のかとうようこです。

先日、夏野菜をたっぷり使ったラタトゥイユのレシピをご紹介しましたが、実はわたし、数年前からミニトマト、ナス、ししとう、きゅうりを育てています。

(初収穫の時の写真 この丸茄子はとっても味が濃厚でおいしい種類です)

ナスやししとうは、グリルで素焼きするだけでも本当においしいものです。
むしろ調味料がいらないくらいで、新鮮な作物を自宅でいただけるありがたさを感じます。

そこで今回は、夏野菜の中でもナスの効用と、手軽でおいしい薬膳レシピを、わかりやすく紹介します。

【目次】

1.東洋医学からみたナスの効用

ナスは1年を通して手に入れることができますが、6~9月が旬の夏野菜です。

東洋医学では、からだにこもった余分な熱をさます「涼性」とされ、夏バテや、暑さによる食欲不振、胃腸の不調に効果が期待できます。
また、余分な水分をからだの外に出す性質もあるので、むくみの解消や利尿にもいいとされています。

2.ナスが向いている人

このような性質をもつナスは、以下のような人におすすめできる食材です。

・夏バテしやすい人:だるさ、食欲不振など
・胃腸の調子が悪い人:胃もたれ、食欲不振、おなかが張るなど
・からだがむくみやすい人
・トイレ(小)の回数が少ない人

特に、暑さでからだに熱がこもってしまう人は、夏バテやさまざまな不調を予防するためにも、夏場は旬のナスを積極的に食べるといいでしょう。

ただ、熱をさますということは、からだを冷やすことなので、

・冷え性の人
・普段から胃腸が弱く、お腹をこわしやすい人
・子どもや高齢の人
・妊娠中の人

などは、食べすぎに注意してください。

3.【薬膳】ナスのおすすめレシピ2選

では、そんなナスを手軽においしく食べられるおすすめレシピを2つ、ご紹介しましょう。

・レンチン de 揚げない揚げナス
・茄子とトマトベーコンのオリーブオイル炒め

では、つくり方です。

3-1.レンチン de 揚げない揚げナス

ナスは油との相性が抜群で、素揚げすると色も食感もよくなりおいしく食べられます。

ただ、暑い夏にたくさんの油を熱して揚げものをするのは大変ですよね。
そんなときにおすすめなのが、「レンチン de 揚げない揚げナス」です。
レンチンしたナスを揚げ玉といっしょにめんつゆでひたひたにするだけの、簡単レシピです。

【材料】2人分

・ナス:2本
・揚げ玉:大さじ3~4杯
・めんつゆ:お好みで

【つくり方】

1)ナスの皮をむいてヘタをとり、たてに2つに切ったあと、ひと口大にざく切りする
 ・乱切りでもいいですし、皮をむかずに表面に浅く細かい切込みを入れてもいいです

2)ボウルなどに入れ、ひたひたになるまで水を注ぎ、5分ほど浸けてあく抜きをする

3)耐熱の容器(バット、お皿など)に広げて並べ、ラップをしてレンジにかける
 ・500wで4分、600wで3分程度が目安ですが、様子を見ながら調整してください

4)ナスがやわらかくなったら容器から余分な水を切り、アツアツのうちにお好みの濃さのめんつゆをひたひたになるまで注ぐ

5)揚げ玉を加えてさっくり混ぜれば出来上がり

※ 熱いままでも、冷やしてもおいしくいただけます。
※ 仕上げにかつお節やきざみネギ、おろしショウガなどを加えると、よりおいしいです。
※ 焼いたシシトウなど、ほかの夏野菜を加えると、より栄養豊かなひと品になります。

<薬膳講座の生徒さんもつくってくれました(皮つきバージョン)>

レンチンなので「揚げていないナス」ですが、「食べたらまるで揚げナス」です。
時間のないときに、本当におすすめできるレシピなので、ぜひつくってみてください。

3-2.ナスとトマト・ベーコンのオリーブオイル炒め

ナスは、トマトともベストパートナーです。
ナスに含まれるナスニン(ポリフェノールの一種)やトマトに含まれるリコピンなどの成分は、抗酸化作用に優れていて、オリーブオイルなどの油と一緒に摂ることで、それらがより吸収されやすくなります。

これらをまとめて食べられる簡単レシピが、「ナスとトマト・ベーコンのオリーブオイル炒め」です。
こちらも簡単なので、夏の暑いキッチンでもひるまずにつくれます。

【材料】2人分

・ナス:2~3本
・ミニトマト:10個
・ベーコン:4枚
・にんにく:少々(お好みで)
・オリーブオイル:小さじ1

【つくり方】

1)ナスのヘタをとり、乱切りにする

2)ミニトマトはヘタを取って半分に切り、ベーコンは1㎝幅に切る

3)にんにくを包丁の腹でつぶし、粗く刻む

4)フライパンにオリーブオイルをひき、ベーコンをカリッとするまで炒めて、いったん取り出しておく(油はそのまま)

5)4)の油ににんにくを入れ、焦げないように香りを出す

6)にんにくの香りが出たら、ナスを入れて炒める

7)ナスがしんなりしたら、ミニトマトと炒めたベーコンを加え、ざっくり炒め合わせたら出来上がり

※ ベーコンの塩味があるので、塩は不要です。
※ ナスは、皮をむくとふわとろの食感が楽しめますので、そちらもおすすめです。

ちなみにわが家では、自家製ガーリックオイルを使っています。
オリーブオイルににんにくを漬け込むだけですが、1週間ほどで風味が出て、料理に使えるようになります。

また、仕上げに辛いオリーブオイルをかけるのもおすすめです。
市販のものもありますが、自宅でも簡単に作ることができます。
とうがらしをオリーブオイルに漬け込み、1か月ほどおけば、しっかりと辛みがしみこんだオイルができあがります。

このレシピ、少し辛めに作ると味にパンチが効いて、夏にぴったりの一品になります。
お酒のおつまみとしてもおすすめです。

4.ナスを食べるときの注意点

このように、おいしくてさまざまな効能が期待できるナスですが、実は食べる際に注意してほしいことがいくつかあります。
それは以下です。

・アトピーやじんましんが出ているときには控える
・生のナスの食べすぎはからだを冷やすので、火を通す

それぞれ説明します。

4-1.アトピーやじんましんが出ているときには控える

ナスには「ヒスタミン」という成分が含まれています。
このヒスタミン、アレルギーのようなかゆみを引き起こす作用があるのです。

そのため、アトピーやじんましんなど、かゆみ症状が出ているときにナスを食べると、かゆみが強くなる恐れがあるので、食べるのは控えたほうがいいでしょう。

ちなみに、ヒスタミンの多い食材・少ない食材には、以下のようなものがあります。

ヒスタミンが
多い食材
・カツオ、マグロ、アジ、ブリ、サンマ、イワシなど(主に青魚)
・大豆製品(豆腐、高野豆腐、湯葉など)、鶏肉、豚肉
・ほうれん草、サトイモ、ナス、タケノコ、トマトなど
・コーヒー、ココア、チョコレート、チーズ、ピーナッツなど
ヒスタミンが
少ない食材
・ブロッコリー、小松菜、キャベツなど
・イチゴ、レモン、オレンジ、ブルーベリー、ブドウなど
・ヨーグルト、納豆、キノコ、海藻類など
・緑茶、紅茶、甜茶など

体調や体質にあった食材を摂るのが、薬膳の基本です。
ナスも、食べるタイミングを間違えないようにしてください。

4-2.生のナスの食べすぎはからだを冷やすので、火を通す

「2.ナスが向いている人」でも触れましたが、ナスにはからだを冷やす作用があります。
そのため、以下のような人は、食べすぎに注意してください。

・冷え性の人
・普段から胃腸が弱く、お腹をこわしやすい人
・子どもや高齢の人
・妊娠中の人

特に、もみナスなど生で食べる場合は冷えやすいので、冷え性の人は火を通したナスを食べるように心がけましょう。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、夏野菜のナスについて、効用とレシピをご紹介しました。
では、要点をまとめましょう。

◎ナスにはからだにこもった余分な熱をさます作用があり、夏バテや、暑さによる食欲不振、胃腸の不調に効果が期待できる

◎ナスが向いているのは、
・夏バテしやすい人:だるさ、食欲不振など
・胃腸の調子が悪い人:胃もたれ、食欲不振、おなかが張るなど
・からだがむくみやすい人
・トイレ(小)の回数が少ない人

◎ナスを食べるときの注意点は、
・アトピーやじんましんが出ているときには控える
・生のナスの食べすぎはからだを冷やすので、火を通す

これらを心にとめて、あなたがおいしいナス料理で暑い夏を乗り切れるよう願っています!