【薬膳レシピ】乾燥対策・美肌づくりに!白きくらげでトゥルントゥルン肌を手に入れよう

「最近、お肌の乾燥が気になる」
「顔だけじゃなくて、全身に潤いが足りていない気がする」

年齢を重ねると、そんな悩みが出てきますよね。
そこで今回は、「潤い不足」についてお話します。

更年期世代にこそ食べてもらいたいもの、それは「白きくらげ」です。 

(道の駅で買ったもの)


白キクラゲは、東洋医学ではからだを潤す食材として用いられ、美肌にも効果が期待できるものです。
みなさんあまり使わないかもしれませんが、おかず系はもちろんデザートでもとてもおいしく食べられます。

この記事では、甘いものはあまり食べないわたしも大好きなトゥルントゥルン潤いメニューをご紹介しましょう。

【この記事でわかること】
◎白きくらげの成分・期待される効能
◎白きくらげのシロップ煮のレシピ

手軽でおいしい乾燥対策として、ぜひ生活に取り入れてください!

「白きくらげ」は乾燥したお肌やのどを潤す食材

 
「白きくらげ」は、東洋医学ではからだに潤いをもたらす食材とされています。

日常の食卓にはあまり上がらないかもしれませんが、かつての中国では、唐の玄宗皇帝の妃で世界三大美女のひとりに数えられる楊貴妃や、清の咸豊帝の側室として権力をほしいままにした西太后なども、その美を保つために好んで食べたと言われる美肌食材です。

きくらげは漢字で「木耳」と書くのに対して、白きくらげはその色から「銀耳」とも呼ばれます。

食材としてはそれ自体の味が薄いので、ごはんのおかずに使われるのはもちろん、甘い味つけでデザートとして楽しむことも多いものです。

白きくらげの主な成分と効能をまとめましたので、以下を見てください。

白きくらげの主な成分
・食物繊維
・たんぱく質
・カリウム
・カルシウム
・ビタミンD
・ビタミンB2
・ビオチン  など
白きくらげに期待される効能
・乾燥したからだを潤す
・肌、鼻やのどなどの呼吸器、粘膜を潤す
・空咳を抑える
・風邪を予防する
・免疫力を高める
・悪玉コレステロール値を下げ、善玉コレステロールを増やす  など

「お肌の乾燥が気になる」というときはもちろん、「のどや口の中が渇きやすい」「のどがガサついて空咳が出る」というときなどにもおすすめの食材なのです。

【薬膳レシピ】白きくらげのシロップ煮のつくり方 

そんなおすすめ食材・白きくらげですが、「どうやって食べればいいの?」と戸惑う方も多いですよね。
そこで、手軽につくれておいしいレシピをご紹介しておきましょう!

「白きくらげのシロップ煮」です。


【白きくらげのシロップ煮】

<材料>
・白きくらげ(乾燥したもの):15g
・クコ:大さじ1
・砂糖:大さじ4
・水:500㏄
・レモン:1/2個

 ※分量は目安なので、お好みで調整してください。

<つくり方>
1)乾燥した白きくらげを洗ってボウルに入れ、ひたひたになるくらいの水(分量外)を注いでもどす
  (硬い部分は先に切リ落とし、一口大に切っておく)
2)鍋に水(分量外)を入れ、やわらかくなるまで煮る
3)いったん水をきり、あらためて鍋に水(500cc)と砂糖を加えて5分ほど煮る
4)レモンを輪切りにして鍋に入れ、さらに5分煮る
5)煮上がったらクコを入れる(あれば)
6)冷蔵庫に入れ、冷えればできあがり

 
(肉厚でうまい!!)

砂糖の量はお好みで構いません。
わたしがつくるときは、実はもっと少なめにしています。
また、白砂糖ではなく氷砂糖を使うと、一段とすっきりした味わいを楽しめます。

甘酸っぱさを出すために、レモンを多めに入れていますが、レモン汁をちょっと入れるくらいでも味が引き立ちますよ。

乾燥が気になるなら「白」でせめる

東洋医学的なルールでは、乾燥が気になるときにとる食材は「白」いものとされています。
たとえば、ゴマなら白ゴマがおすすめですし、ほかにも大根、山いも、はくさい、梨、豆腐などもいいでしょう。

簡単なルールを覚えておくと、体調にあわせて食事の内容を変えていけるから本当に便利です。
ルールブックを見ながら色々試してみてもいいですね。

興味のある方には、この2冊をおすすめしますのでぜひ読んでみてください!

「薬膳と漢方の食材小事典: 体にいい食べ方、食材の組み合わせがよくわかる」
監修/東邦大学東洋医部東洋医学研究室
著者/橋口 亮、田中 耕一郎、奈良和彦、千葉浩輝
日本文芸社

台所薬膳 身近な食べ物135種の薬効を活かす
監修/伊田 喜光、根本 幸夫
著者/大石 雅子、金森 養斉、金森 恵喜子、西島 啓晃、古尾谷 不二、古尾谷奈美
万来舎

遠いようで身近に使える東洋医学。
これからもご紹介しますね。