「寒くなると、疲れやすくてなんとなく体調不良が続くので困っています」
「漢方薬を飲んでいますが、最近イマイチ効果を感じられません」
みなさんの中には、そんな方も多いのではないでしょうか?
体力の低下や体調不良で悩んでいるあなたには、「たまご味噌」を食べることをおすすめします!
血を補って体力をつける「たまご」と、からだを内側からあたためる「味噌」を組み合わせたレシピです。
「血虚(=血が足りない状態)」や「気虚(=エネルギー不足)」から、弱ったからだを立て直してくれる効果が期待できます。
特に、冬場は寒さでエネルギー=気の消耗が激しくなる時期です。
血行をよくしてからだを温める「にんにく」や、エネルギーのもととなる「白米」とたまご味噌をあわせることで、体調を維持していきましょう!
「たまご味噌」に期待できる効能:血を補いからだをあたためる

「たまご味噌」は、たまごと味噌を火にかけて練ったシンプルな料理です。
青森県の郷土料理としても知られていて、これを食べることで、血を補いからだをあたため、弱った体調を整える効果が期待できます。
「たまご」と「味噌」それぞれに期待される効果は以下のようなものです。
(たまご味噌と一緒に食べたい「にんにく」「白米」についてもあわせて記載しました。)
【期待できる薬膳的効能】
食材 | 期待できる効能 |
たまご味噌 | 血を補う/からだをあたためる/体調を整える |
たまご | からだを潤す/血を補う/弱った体力を強くする |
味噌 | からだをあたためる/気の上昇をおさえる/解毒 |
にんにく | 血行を促進する/からだをあたためる/解毒 |
白米 | 気を補う |
「たまご味噌」のレシピ

では、わが家の「たまご味噌」のレシピをご紹介します。
【加藤家のたまご味噌】 <材料> ・味噌:大さじ5(だいたい) ・卵:2個 <作り方> 1)味噌を鍋に入れ、火をとおす(ねりねりする)※油は使いません 2)味噌がやわらかくなったら、溶き卵を入れて練る (味噌とたまごねりねり) これでできあがりです。 わりと硬めに仕上げていますが、ここはお好みで。 ちょっと多めにつくって保存しておくといいでしょう。 (3日以内には食べきってください。) |
他の方のレシピを見ると、砂糖やみりんを入れているみたいですが、わたしは甘みは入れません。
たまごで味噌の味がかなりマイルドになります!
理屈をつらつら述べましたが、なによりおいしいから食べてみてください。
【体験談】わたしがたまご味噌を食べ始めたわけ

実はわたし自身、以前にたまご味噌を毎日食べることで、体調が改善した経験があります。
その実体験をシェアします!
当時のわたしはといえば、喘息発作が毎晩続き苦しんでいました。
まだ東洋医学を学んでいないころでしたが、中国・黒龍江省出身の漢方医にかかり、いろいろな薬を処方してもらいました。
ただ、煮出し(葉っぱから煮出すた漢方薬)は、そのころのわたしにはちょっとキツかったようで、飲むだけでお腹がいっぱいになり、食事がとれなくなりました。
どんどん痩せていくわたしをみて、先生もさすがに「まずいな」と思ったのでしょう。
「味噌を炒めて、その中に卵を入れて、たまご味噌をつくりなさい。
それを蒸したにんにくにつけて、毎晩食べること」
と言われたのです。
これが、わたしとたまご味噌との出会いでした
当時は東洋医学の知識がなかったので、なぜこれを食べるのか理解できていませんでした。
今ならよくわかります!
そのころのわたしは、言うならば「完全ガス欠状態」。
理由は、3人目の出産のあとにすぐ引っ越したり、無理を重ねたからです。
気の消耗が激しく、血も足りていない(産後・母乳育児だったので)だけでなく、すべてが滞った状態でした。
そんなコンディションでは、せっかくよい薬を飲んでも吸収できないのです。
吸収する力もなくなっています。
ですので、まずからだの立て直しをする必要がありました。
そこで、たまごと味噌とにんにくが登場したのです。
もはや薬がわりだったかと思います。
血を補い体力を強くする「たまご」、からだを内側からあたためる「味噌」、血行を促進して咳や痰へのはたらきかけも期待できる「にんにく」の組み合わせは、まさにわたしにぴったりの食事じゃないでしょうか。
これをおかずに白飯を食べる、そんな日々が1年ほど続きました。
そしてやっと、漢方(煮出すもの)の効果が現れ始めたのです。
寒い時期こそ白米と一緒にたまご味噌を食べよう

わたしの例は、特別な経験に思えますがそんなことはありません。
特に冬場は、みなさんに知っていただきたい内容です。
なぜならば、寒いとエネルギー(=気)の消耗が激しいためです。
東洋医学でいう「気」は、何かものすごく特別なものに感じますがわたしたちの体温を維持するためにも必要なものです。
たとえば、熱をつくりだすためにもエネルギーは欠かせませんよね。
気温が低いとき、北風にあたると疲れませんか?
その理由は、体温を維持するためによりエネルギー(=気)を使うからなのです。
その「気」を補うのにいちばんてっとりばやいのが「炭水化物」。
ですから冬場には、体力を強くして血を補い、身体をあたためる「たまご味噌」と、エネルギーのもとになる「白米」の組み合わせは最高といえます!
においが気にならない方は、たまご味噌とにんにく&白米をぜひ食べてみてください。
まとめ
今回は、冬場におすすめの「たまご味噌」のレシピを、わたしの体験談とともにご紹介しました。
最後にもう一度、ポイントをまとめておきましょう。
◎「たまご味噌」に期待できる薬膳的効能
→血を補う/からだをあたためる/体調を整える
◎加藤家の「たまご味噌」レシピ
<材料> ・味噌:大さじ5(だいたい)・卵:2個 <作り方> 1)味噌を鍋に入れ、火をとおす(ねりねりする)※油は使いません2)味噌がやわらかくなったら、溶き卵を入れて練る |
寒くなると体調を崩しやすい方や、体力の衰えを感じる方は、ぜひこれを常備して冬を乗り切ってください!