【薬膳レシピ】咳対策!簡単『はちみつ大根』の作り方

みなさん、乾燥からの「咳」に悩まされてはいませんか?

薬を飲むほどではないけれど、気になる「ケホン咳」には、「はちみつ大根」がおすすめです。
今回はその作り方をシェアします。

◎「はちみつ大根」の効用
◎「はちみつ大根」の作り方
◎「はちみつ大根」の飲み方・使い方
◎喉や鼻が乾燥するときにしてはいけないこと

 最後まで読んで、ツラい咳やのどの痛みにさよならしましょう!

「ケホン咳」やのどの痛みには「はちみつ大根」がおすすめ

「ケホン!ゴホン!」という、いわゆる咳払いのような咳(痰は出ません)のことを、わたしは「ケホン咳」と呼んでいます。

あなたはこんな経験ありませんか?

・喉が腫れて痛む
 ↓
・喉も痛いし咳も出る
 ↓
・喉は痛くなくなったのに、「ケホン! ゴホン!」と咳が出る
 ↓
・「ゴホン!」と咳をするとすっきりする(1~2回で落ち着く咳です)

そんなときに使いたい食材が「大根」です。

特に、大根をハチミツにつけた「ハチミツ大根」は、回復しかけた喉の粘膜補修によい仕事をしてくれます。

「はちみつ大根」の効用とは?

東洋医学では、「白い色の食べものは潤す力が強い」といわれています。
大根も白い食材。
また、はちみつには抗菌作用や滋養強壮の効果が期待できます。

それらのパワーを借りて、のどの乾燥や痛みをふっとばしましょう!

大根の主な成分大根に期待できる効能
<白い根の部分>
・ビタミンC
・アミラーゼ(消化酵素)
・ジアスターゼ(でんぷん分解酵素)
・イソチオシアネート   など
<葉の部分>
・カロテン
・カルシウム
・食物繊維
・ビタミンK    など
・胃もたれ、お腹の張りの改善
・便通の改善
・免疫力の向上
・のどの痛み、乾燥の解消
・咳どめ
・痰の取り除き
・口内炎の改善   など

はちみつの主な成分はちみつに期待できる効能
・果糖
・ブドウ糖
・たんぱく質
・ビタミンB
・ビタミンC
・ビタミンK
・葉酸
・カリウム    など
・滋養強壮
・抗菌、解毒
・咳どめ
・健胃
・便通の改善   など

はちみつ大根の作り方

「はちみつ大根」は、とても簡単につくることができます。
さっそくレシピを紹介しましょう。


【はちみつ大根】

<材料>
・大根:100g
・はちみつ:200g程度(容器に入れたときに、大根がかぶるくらい)
 ※大根とはちみつは「1:2」くらいであれば、何gずつでも構いません。

<作り方>
1)大根を小さめに切る
 ※角切りでもいちょう切りでも構いません。
  ただ、エキスが出やすいよう、小さめサイズにしてください。

2)殺菌した容器に大根を入れ、ひたひたに浸かる程度にはちみつを注ぐ
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(この写真では、はちみつが足りなくてヒタヒタにはなっていませんが、もう少し多めに入れます)

3)容器ごと冷蔵庫に入れ、そのままひと晩おく
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(かなりエキスが上がってきます)

4)大根を取り出せばできあがり
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できあがった「はちみつ大根」は、冷蔵庫で5日間ほど保存できます

はちみつ大根の飲み方・使い方

「はちみつ大根」は、さまざまな飲み方、使い方ができます。

のどの乾燥が強いと感じるときは、小さじ1杯をそのままペロリと舐めてみてください。
また、お湯でわったり水でわったり、炭酸でわってももちろんおいしくいただけます。

飲むのは、だいたい一日小さじ3杯を目安にすると安全かと思います。

また、取り出した大根をおいしく食べられるレシピもご紹介しておきましょう。


【はちみつ大根であまった大根を使ったお漬物風おつまみ】

<材料> ※もとの大根が100gだった場合
・はちみつ大根をつくって取り出した大根
・だし昆布(乾燥のまま):2cm程度
・しょうゆ:大さじ1
・酢:大さじ1
・ごま油:小さじ1
・七味唐辛子:お好みで少々


<作り方>
1)だし昆布を細かく砕く


2)大根にほかの材料を加えて混ぜる

3)冷蔵庫でひと晩おけばできあがり

  ※浅漬けが好きな方は、1時間ほどおけば食べられます
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普通におつまみとしておいしいので、これが食べたいがために「はちみつ大根」をつくる方激増です!

(きじ白とアメショのぬるい闘い)

喉や鼻が乾燥するときにしてはいけないこと

先日いらした患者さんが、「コロナのあと、喉のはれもひいたのに咳がとまりません」と、おっしゃっていました。
喉のむずむずもなく、腫れも収まっていて、後一押し! もうちょっと! という状況だったそうです。

そこで咳によかれと思って、殺菌力の強い飴やうがい薬をせっせと使ったところ、なんだか治りかけていた喉の具合が悪くなってしまった、と言うのです。

「喉と鼻がめちゃくちゃ乾燥しているのがわかるんです」

殺菌力の強いプロポリスをたくさん使ってしまったことで、回復しかけた粘膜を傷つけたようでした。

これは、のどを痛めているときに、絶対にしてはいけないことです!

そんなときには、のどにやさしいタイプのエキス、「はちみつ大根」がいちばんおすすめです。
超簡単なので、少なめに作って早めに使い切ってください。