「緊急地震速報のアラームが鳴ると、ドキドキが止まらない」
「心配ごとや不安があるときに、パニックになりがち」
あなたはそんな悩みをお持ちではないですか?
不安なことや心配なことがあって落ち着かないときや、イライラするときには、「内関(ナイカン)」というツボを押すのがおすすめです。
内関は手首の内側にあるツボで、精神を落ち着け自律神経のバランスを整えます。
ここを押すことで、不安やストレスが軽減されたり、吐き気や胸のつかえが和らいだりといった効果が期待できるのです。
そこでこの記事では、内関の場所と押し方、どんな症状のときに押せばいいかなどをわかりやすくお知らせします。
不安になりやすい方やイライラしがちな方は、このツボを知っておくと自分のココロをコントロールしやすくなるでしょう。
ぜひ最後まで読んで、試してみてください!
「内関」とは

「内関」とは、精神を落ち着け自律神経のバランスを整えるツボです。
東洋医学では、ココロと胃腸を整えることができるもっとも重要なツボのひとつとされていて、「万能ツボ」とも呼ばれます。
「内関」の場所
「内関」は、手首の内側にあります。
下の図を見てください。
まず、手のひらをグッと握ります。
そうすると、手首の内側に2本の腱(スジのようなもの)が浮き上がるでしょう。
このときに、手首のシワ部分から薬指・中指・人差し指の3本分下がった位置で、2本の腱の間のところにあるのが「内関」です。
内関は左右どちらの手首にもあります。
期待できる効果も同じなので、どちらを押してもかまいません。
押してみて、より「気持ちいい」と感じる方を押すといいでしょう。
もし不調が左右どちらかに偏っている場合は、そちら側のツボを押す方が、より効果が期待できるとされています。
(左側に痛みがある場合は、左の内関を押す、というように)
「内関」に期待できる効果

内関は、前述したように「自律神経を整える」ツボです。
そのため、緊張やストレスによって生じる心身の不調に効果が期待できます。
具体的には、以下のような症状が出た際に押すといいでしょう。
・不安感
・心配ごとによる動悸
・イライラ
・一時的なパニック
・不眠
・胃の不快感、むかつき
・乗り物酔い、二日酔いなどによる吐き気
・つわり
・めまい
・頭痛 など
内関は即効性が高いツボとも言われます。
不調を感じたらすぐに押すことで、リラックスできるようになるでしょう。
「内関」の押し方

内関を刺激する方法はいろいろありますが、おすすめは「息を吐きながら親指の腹で5秒かけて押し、息を吸いながら5秒かけて戻す」、これを3回繰り返す方法です。
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呼吸に集中しながら刺激すると、より効果が期待できます。
ただ、強く押しすぎると逆効果になる恐れがあるので、「心地いい」「イタ気持ちいい」と感じる程度にしてください。
「内関」でストレスが改善された事例

以前、飛行機の中でおとなりに座った女性が、軽くパニック発作になったことがありました。
アメリカ人の方で、ご主人とおふたりで旅行中だったようです。
そこで、「このツボを押すといいですよ」とお伝えしながら、その方の「内関」を一緒に刺激しました。
わたしは左手を、ご主人は右手を。
見知らぬ日本人がいきなりなんやねん! というそぶりもみせず、一生懸命ツボ刺激をしてくれました。
時間にすると5分くらいだったと思いますが、無事に発作は収まり、おふたりにはとても感謝されました。
飛行機の中でのパニック発作は、ちょっと辛いですよね。
でも、素直に受け入れてくれて、すごいなぁと逆に感心したりしました。
ほかにも、電車に乗れなくなっていた方が、ツボ刺激を継続して乗れるようになったこともありました。
不登校気味のお子さまも、不安で胸が苦しくなったり、ちょっと勇気が欲しいときには、このツボ押してみてください。
不安な気持ちがすーーーっと通り抜けていくのがわかるはずです。
とっさの体調不良に活用できるのがツボ刺激のよいところです。
知っておいて損はないですよね!ㅤㅤㅤ