こんにちは、東京・日本橋の鍼灸治療室クリスタ 院長のかとうようこです。
地球温暖化などの影響もあってか、日本の気温は毎年じわじわ上昇し続けています。
気候の変化にからだがついていけない人も多いのではないでしょうか?
特に湿気の強い季節になると、「体が重だるい」「なんだかやる気が出ない」「むくむ」「疲れが抜けない」
そんな声を、治療室でもオンラインでもよく耳にします。
今日は、そんな湿気でぐったりな毎日をちょっとラクにする「お茶」のお話です。
薬膳の視点から、おすすめのお茶を紹介しますね。
そして! どんなにいいお茶でも、飲み方を間違えると逆効果になることもあるんです。
そんな注意点もあわせてお届けします。

あまり体質をえらばないお茶3選
黒豆茶
黒豆は「腎」をサポートしてくれる代表的な食材。
しかも、気や血を補ってくれるから、疲れやすい人や40代以降の女性には特におすすめ。
汗と一緒に奪われがちな元気を補ってくれるうえに、消化器にも優しくて、むくみや重だるさ対策にもばっちりです。
あと、地味にうれしいのが美肌効果。
煮汁は喉の乾燥や空咳にもいいので、お茶としても使い勝手がよいんですよ。
とうもろこしのひげ茶
とうもろこしのひげ、あなどるなかれ!
実よりも、あのフワフワが水分代謝アップの主役なんです。
薬膳では、とうもろこしは消化器系を担当する臓器「脾」を元気にして、湿をさばいてくれる食材。
ひげを乾燥させたものは「玉米魯 (ぎょくべいじゅ)」という立派な漢方薬の原料なのです。
ひげ入りのコーン茶は、ジメジメ時期の救世主。弱ったお腹にもやさしいお茶です。
プーアール茶
脂っこいものが好きな人、ついつい夜ご飯が重たくなりがちな人に、プーアル茶は頼もしい味方。
「後発酵」と呼ばれる独自の発酵方法で作られたこのお茶は、薬膳的にも胃腸の負担を軽くし、余分な水分や脂をさばく効能が期待されます。
中医学では、プーアル茶は温める性質を持ち、消化不良やむくみが気になるときにも◎。
別名「減肥茶(げんぴちゃ)」とも呼ばれ、コレステロール対策にも一役買ってくれるお茶です。
お腹が冷えやすい人でも比較的安心して飲めるので、脂っこいごはんのときにはぜひ!
黒豆:女性の養生
コーン茶:湿対策
プーアル:脂×水のダブル対処となるので、バランス良し◎
言い換えれば「冷えた体にも、重たい胃にも、むくみにも対応できる万能布陣」がこの3種のお茶です。

体質によっては注意が必要なお茶3選
ここからは、ちょっと気をつけてほしいラインナップです。
小豆茶
小豆はむくみ対策や美肌ケアに使える食材ですが、利尿作用が強め。
陰虚体質(からだの潤い不足)な人が飲みすぎると、からだの水分がどんどん出てしまって、かえってほてりや口の渇きがひどくなることも。
常飲ではなく、むくみが気になる数日間などに取り入れるのがベターです。
はと麦茶
はと麦には水分代謝を促す力がある一方で、冷やす性質があります。
「薏苡仁(よくいにん)」として漢方薬にも使われていますが、 胃腸が冷えやすい人、妊婦さん、イネ科アレルギーの人は要注意!
冷やす性質があるので、飲みすぎないようにしましょう。
焙煎されているから冷えにくいとはいえ、からだの声を聞きながら少しずつ取り入れて。
ハブ茶
ハブ茶は、「決明子(けつめいし)」という生薬名でも知られるお茶。
微寒性で、目の疲れや湿気による頭重感には効果的です。
でも、お腹がゆるくなりやすい人はご注意を。
水分は尿よりも「便」で出そうとする性質があるため、 下痢しがちなタイプは控えめに。
※お茶はあいうえお順で表記しています。
(作用の強さではありません。)
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どんなよいお茶も飲み方が雑だと台無しです
- 【注意1】いっぺんにたくさん飲まない
- 【注意2】冷え冷えにして飲まない
- 【注意3】同じものを毎日続けない
ちょっとずつ
あったかく
ときどき変えて
これが薬膳的な飲み方のコツです。

梅雨のジメジメ、台風前のズーンと重たい空気など、湿気って実はとてもからだにこたえます。
今回紹介したお茶は、
- いらない水分を排出する
- 弱りがちな消化器を守る
という、湿気対策のWサポートができるものばかり。
「なんとなく調子が出ないなぁ」という日こそ、 湯気の立つやさしい一杯で、内側から整えていきましょう。
毎日がちょっとラクになるヒントになりますように。
