【薬膳】冷えに効くショウガ|簡単ジンジャーシロップの作り方と活用レシピ

こんにちは、東京日本橋にある鍼灸治療室クリスタ 院長のかとうようこです。

「ショウガはからだにいいと聞くけれど、薬膳ではどうなっているの?」
「ショウガを手軽にとれる薬膳レシピが知りたい」

そんな疑問や希望をもっている方は多いのではないでしょうか。

ショウガは東洋医学では「生姜(ショウキョウ)」と呼ばれ、生薬としてさまざまな漢方薬や薬膳に取り入れられています。

ただ、ショウガはその状態によって効果が以下のように異なるので、漢方薬としては使い分けが必要です。

種類概要期待できる効能
生姜
(ショウキョウ)
生のショウガを乾燥させたもの主に吐き気どめ、胃腸の調子を整えるなど
乾姜
(カンキョウ)
生のショウガを一度蒸してから
乾燥させたもの
からだを中から温める作用が強く、
胃腸の冷えによる腹痛、下痢を抑えるなど
ショウガ汁生のショウガのしぼり汁熱を発散させるため、風邪の引き始めの
熱冷ましなど

ただ、日常生活の中で取り入れる際には、3種を使い分けるのは難しいでしょう。

そこでわたしがおすすめするのは、「ジンジャーシロップ」を作り置きしてさまざまな飲みものやお料理に入れる方法です。
簡単に作れて、調味料としての応用範囲もとても広いので、毎日手軽にショウガをとることができます。

そこでこの記事では、ショウガの効能とジンジャーシロップの作り方、それを使ったレシピをご紹介します。

◎東洋医学におけるショウガとは
◎ショウガの活用法3つ
◎【薬膳レシピ】ショウガを手軽にとれる「ジンジャーシロップ」
◎ジンジャーシロップを使ったレシピ:飲みもの4種
◎ジンジャーシロップを使ったレシピ:お料理4種

最後まで読めば、ショウガを手軽にとる方法がよくわかるでしょう。
この記事で、あなたが悩まされている冷えや不調が改善されますように!

1.東洋医学におけるショウガとは

ショウガは、東洋医学では「生姜(ショウキョウ)」と呼ばれます。

主に、からだを温めて発汗をうながす作用があるので、冷えを改善したり、風邪の熱を下げたり、弱った胃腸をあたためて吐き気やムカつきなどを抑えたりする効能が期待できます。

漢方薬にも多く用いられていて、葛根湯はその代表格と言えるでしょう。

2.ショウガの活用法3つ

実は、ひと口に「ショウガ」といっても、東洋医学では目的ごとに以下の3つのタイプを使い分けています。

種類概要期待できる効能
生姜
(ショウキョウ)
生のショウガを乾燥させたもの主に吐き気どめ、胃腸の調子を整えるなど
乾姜
(カンキョウ)
生のショウガを一度蒸してから
乾燥させたもの
からだを中から温める作用が強く、
胃腸の冷えによる腹痛、下痢を抑えるなど
ショウガ汁生のショウガのしぼり汁熱を発散させるため、風邪の引き始めの
熱冷ましなど

左が生姜、右が乾姜

「からだをあたためる」作用に注目するなら、

乾姜 > 生姜 > ショウガ汁

の順で効果が高いと言えます。

「でも、お湯にショウガの絞り汁(市販のショウガチューブとかも)を入れて飲むと、ほっこりして十分温まる気がしますけど……」
という方もいるでしょう。

でも、実はこれ、体表の温度を上げるだけで、体の芯はあたたまりません。
ショウガ汁を使うなら、軽く熱っぽくてうつうつするようなときがおすすめです。

3.【薬膳レシピ】ショウガを手軽にとれる「ジンジャーシロップ」

そんなショウガは、特にからだが冷えやすい女性にとっては、日頃から積極的にとりたい食材です。

ショウキョウ=乾燥ショウガは、自宅で簡単に作れるものですが、それよりも飲みものやお料理にいろいろアレンジできておすすめなのが「ジンジャーシロップ」です。
作り方をご紹介しましょう。


【ジンジャーシロップの作り方】

<材料>

・ショウガ:きび砂糖:水=1:1:2/3 の割合で

<作り方>

1)ショウガをよく洗い、包丁かスライサーで薄切りにする

2)鍋に薄切りのショウガとときび砂糖を入れ、さっくり混ぜる

3)そのまま1時間ほどおき、水がでてきたらショウガの分量の2/3の水を鍋に入れて火にかける

4)沸騰したら弱火にし、アクをとりながら30分ほど煮れば出来上がり

※ 殺菌した容器にシロップだけを入れ、冷蔵庫で保存してください。
※きび砂糖を黒糖などに変えてもOKです。好みの味で作ってください。
※残ったショウガも、細かく切ったりペーストにしたりして、調味料として使えます。


(手前がシロップ、奥が残った刻みショウガです)

4.ジンジャーシロップを使ったレシピ:飲みもの4種

このジンジャーシロップ、手軽にできるレシピとしては、飲みものに入れるといいでしょう。
わたしがおすすめなのは、以下の4種です。
「からだが冷える」「内側からあたたまりたい」というときに、ぜひ飲んでみてください!

4-1.ジンジャーエール

ショウガの飲みものといえば、まずは「ジンジャーエール」が定番でしょう。
ジンジャーシロップを、好みの濃さで炭酸で割るだけで、簡単に作れます。

冷たいドリンクなので、夏の暑いときなどに飲みたい一品です。
レモンを加えると、より爽やかに飲みやすくなります。

4-2.ショウガ紅茶

紅茶にジンジャーシロップを入れて、「ショウガ紅茶」にするのもいいでしょう。
一時期、健康にいいとしてとても流行ったので、覚えている方もいるかもしれません。

そもそも紅茶自体もからだをあたためる飲みものなので、さらにショウガを加えることでポカポカにあたたまります。
こちらは冬の寒い時期に最適です。

また、ロイヤルミルクティにジンジャーシロップ入れるのもおすすめです。
牛乳は、からだを潤して胃腸のはたらきを整える作用があるので、特におなかの調子が悪いときに飲んでみてください。 

4-3.紹興酒

ジンジャーシロップは、お酒との相性もバッチリです。
たとえば、「紹興酒+ジンジャーシロップ」。

あたためた紹興酒に、ザラメを溶かして甘くする飲み方がありますが、そのかわりにジンジャーシロップを入れてみてください。
からだがほっこりあたたまるのはもちろん、とてもおいしいですよ。

4-4.サングリア風

お酒のアレンジをもう1品、サングリアや赤ワインにジンジャーシロップを加えてみましょう。
ホットにすれば、寒い日でもからだの中からあたたまりますし、アイスにしても結構ですので、お好みで楽しんでください。

5.ジンジャーシロップを使ったレシピ:お料理4種

ジンジャーシロップは、調味料としてお料理にも幅広く使えます。
簡単なものをいくつかご紹介しておきましょう。

5-1.生姜焼き

いちばんのおすすめは、「生姜焼き」です。
いつもの調味料の、甘味のかわりにジンジャーシロップを使ってもいいですが、残った刻みショウガを加えるとよりおいしくなります。 

定番の豚肉の生姜焼きはもちろん、イワシやアジなどの青魚を生姜焼きにしても絶品ですよ。

5-2.和えもの・酢のもの

副菜として、和えものや酢のものの味付けにシロップや残った刻みショウガを使うこともできます。
たとえば、以下のような組み合わせがおすすめです。

・キュウリとカニカマの酢のもの
・キュウリとタコの酢のもの
・キュウリとワカメの酢のもの
・小松菜とキュウリの和えもの
・小松菜と油揚げの和えもの
    など

これ以外にも、いつも作っている和えもの、酢のもののレシピで、お砂糖などの甘味のかわりにジンジャーシロップを、生のショウガのかわりにシロップの残りの刻みショウガを使ってみてください。
定番メニューがさらにおいしく、からだにいいものになります。

5-3.お寿司・混ぜごはん

ちらし寿司や手巻き寿司のすし飯に、甘味と薬味としてジンジャーシロップと残りの刻みショウガを混ぜ込むのもいいでしょう。

または、そのようにして作ったすし飯に、刻んだ大葉や焼きシャケのほぐし身などを混ぜ込んで、混ぜごはんにしてもおいしくいただけます。

5-4.汁もの・鍋もの

お味噌汁やスープ、各種お鍋にも、隠し味としてジンジャーシロップや残りの刻みショウガを入れてみてください。
いつもよりもおいしさがアップします。

特におすすめなのは、お味噌汁、味噌鍋などの味噌味のものです。
お味噌は、東洋医学ではからだをあたため、胃腸を整える作用があるとされています。
そこにショウガが加わることで、あたため効果がダブルで期待できるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、からだをあたためる食材・ショウガのレシピをたくさんご紹介しました。

それぞれの症状にベストな使い方があるショウガ。
乾姜をつくるのはちょっとめんどくさいので、うちは乾燥ショウガ(生姜)作りに励んでいます。

「薬膳」というとなんだかハードル高いですが、食材の特性を知っておくと体調管理にとっても役立ちます。
ジンジャーシロップ、簡単ですのでぜひ試してみてください!