【東洋医学】免疫力を高める簡単ケア!ツボ押し・薬膳レシピを紹介

こんにちは、東京日本橋にある鍼灸治療室クリスタ 院長のかとうようこです。

「季節の変わり目に体調を崩しやすいんだけれど、免疫力ってどうやったら高められるの?」
「東洋医学では、免疫力を高めるツボとか薬膳とかってあるの?」

そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?

東洋医学では、免疫は「肺」と「腸」との関係が深いと考えられています。
そのため、これらのはたらきを整えることで、免疫力の向上をはかります。

具体的には、以下のような方法がおすすめです。

・「肺」と「腸」にかかわる経絡やツボを刺激する:肩髃(けんぐう)、内関(ないかん)など
・「腸」を整える食材をとる:長いも、梅干しなど

そこでこの記事では、免疫力をアップさせるために知っておきたいことをまとめました。

◎免疫とは
◎免疫の2つの種類
◎免疫力を高める一般的な方法
◎東洋医学で免疫力を高める方法
 ・ツボ
 ・薬膳レシピ

最後まで読めば、日常生活の中で簡単に免疫力を高める方法が身につくでしょう。
この記事で、あなたが病気を未然に防ぐことができる強いからだづくりができるよう願っています!

【目次】

1.免疫とは

まず、「免疫」とはそもそも何でしょうか?
簡単に説明しておきましょう。

1-1.「免疫」とは病原体からからだを守るしくみ

それは、ウイルスや細菌などの病原体がからだの中に入ってくるのを防いだり、体内に発生したがん細胞などを排除したりして、ヒトのからだを守るしくみのことです。

つまり、免疫力が高ければ病気にかかりにくく、免疫力が低下していると病気にかかりやすくなる、といえます。

免疫力を弱める原因には、ストレス、栄養不良、睡眠不足、偏食などが挙げられます。
また意外なところでは、気候の大きな変動によっておこるビタミンDのレベル低下も、免疫力低下に結びつきます。

1-2.免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類がある

免疫には、「自然免疫」と「獲得免疫」の2つの種類があります。

◎自然免疫:人が生まれつき持っている免疫系
      病原体やがん細胞などを素早く見つけて排除する役割を担う

◎獲得免疫:さまざまな病原体などに出会うことで、あとから身に着ける免疫系
      からだに侵入した病原体ごとに「抗体」をつくって、それをピンポイントで撃退する

たとえば、ポリオワクチンを打つことでポリオを予防できるのは、「ポリオの免疫を獲得した」ためです。

一方で、血液中の白血球に含まれるマクロファージ、好中球、NK細胞などは、自然免疫に重要なはたらきをしています。
これらががんばっているおかげで、からだの中で毎日3,000~5,000個も発生していると言われるガンの芽を、摘み取ることができているそうです。

1-3.免疫力は自分で高めることができる

この免疫力、実は自分で高めることができます。
具体的には、以下のようなことを心掛けるとよいでしょう。

1)バランスのよい食生活

自然免疫をつかさどるマクロファージやNK細胞をはじめとする「免疫細胞」は、腸内に多く存在しています。
そのため、バランスのよい食事で腸内環境を整えることが、免疫力アップにはとても重要です。

2)適度な運動

適度にからだを動かすことで、免疫のはたらきも活発になります。
ジョギングやストレッチなどを習慣にするといいでしょう。
ただ、激しい運動をしすぎると、逆効果になる恐れがありますので要注意です。

3)質のよい睡眠

自律神経が整うと、免疫力もアップしますので、質のよい睡眠を十分にとって、自律神経のバランスをとりましょう。

4)ストレス解消

ストレスは、自律神経のはたらきを見出し、免疫力低下につながります。
リラックスできる時間をもったり、好きなことをしたりして、ストレスをためないことが大切です。

2.東洋医学的・免疫力を高める簡単セルフケア

ここまで、免疫について一般的・基本的なことを説明しました。
ここからは、東洋医学的な視点から、免疫力を高める具体的な方法をいくつかご紹介します。
だれでも簡単にご自宅でできるセルフケアを選びましたので、ぜひ実践してみてください。

2-1.「さわ~っとケア」

まず最初にご紹介したいのは、腕を手のひらでゆっくりさするだけの「さわ~っとケア」です。
動画を撮りましたので、まずは見てください。

東洋医学では、免疫には「肺」と「腸」が深くかかわっていると考えます。
この動画の動きは、皮膚と経絡にアプローチして、「肺」と「腸」を整えるためのものです。

また、「幸せホルモン」とも呼ばれる「オキシトシン」の分泌を促す効果も期待できます。
オキシトシンが増えれば、幸福感を感じる=ストレスが減るので、免疫力アップにつながるでしょう。

実際に行うときは、以下のようにしてください。


【さわ~っとケアのやり方】

1)右手の手のひらで、左手の手の甲から腕のほうに向かって、包み込むようにさすりあげる。
2)肘→肩関節までゆっくりと手の平を動かす。
3)上までいったら、今度は肩関節→手の先まで逆方向(下向き)にゆっくりさする。
4)これを3往復する。

<ケアのポイント>

・触れる側の手は、ふんわりと包み込むようにする。
・撫でるとき力は入れず、皮膚に触れるか触れないかぐらいのフェザータッチで。
・スピードはゆっくりと、5秒で10cm進むくらい。

2-2.免疫力アップのツボ

免疫を上げるツボもいろいろとあります。
簡単に刺激できるツボをいくつかご紹介しておきましょう。

◎肩髃(けんぐう)

肩ぐうは、肩関節の前側にあるツボです。

上腕を真横に上げたとき、2か所ぺこっと凹む場所があるのですが、そのうち前側にある凹みが肩ぐうです。

この肩ぐう、経絡でいうと大腸経に属していて、免疫に深くかかわっています。
また、皮膚に症状が出ている方や、肩関節の痛みがある方など、応用範囲が非常に広いツボといえるでしょう。

刺激のしかたは、

・人差し指と中指の腹を使ってうねうねとさする
・中指で押し込むように5秒 × 3回押す
・お灸や温灸をする

といった方法があります。
もっともおすすめなのはお灸ですが、やりやすい方法でかまいません。

◎臂臑(ひじゅ)

先ほどの肩ぐうの近くにあるツボです。

上記の肩ぐうから、ひじ関節に向かって指4本分くらい下、三角筋の前縁にあります。
刺激のしかたは、肩ぐうと同様です。

◎大陵(だいりょう)

大陵(だいりょう)は、手首を内側に曲げたときに出来るシワの真ん中あたり、腱と腱の間にあるツボです。

このツボは心包経という経絡に属していて、自律神経を整えることができます。
また、精神的に不安定な状態を改善する力も強く、動悸をおさめるツボとしても有名です。

刺激のしかたは、

・軽くさする
・軽くつねるように皮膚をひっぱる
・お灸

などです。
これもお灸がもっとも効果的ですが、ほかの方法でもかまいません。 

◎内関(ないかん)

大陵から指3本上にあるツボで、これも腱と腱の間にあります。

内関も、大陵と同じく心包経に属していて、自律神経を整えます。
また、乗り物酔いに効果があるツボとしても有名です。

このツボの特徴は、気を発散させる作用が強いことです。
そのため、ストレスで気分がふさぐときや、パニックになりそうなときにも効果を発揮します。

刺激のしかたは、

1)内関のツボを反対の手の親指で押さえながら、軽く前かがみになり、ゆっくりと10秒かけて息を口から吐く。
2)鼻から息を吸いながら、ツボに置いた指の力をゆるめると同時に、ゆっくり5秒くらいかけて上体を起こす。

コツは、あまり前傾しすぎないことです。
45° だと曲げすぎなので、軽い会釈くらいの角度(30° 程度)がよいでしょう。

2-3.簡単薬膳レシピ3種

食でも免疫力をアップさせることができます。
中でも簡単なレシピを、2種類ご紹介しましょう。
いずれもごはんにかけておいしくいただけますし、箸休めやおつまみとしてもおすすめです。

1)長いも梅和え

長いもは、免疫力アップの効果が期待できる食材です。
豊富に含まれる食物繊維が腸内環境を整えて、免疫細胞のはたらきを助けます。
また、ネバネバ成分が消化器や呼吸器などの粘膜を保護して、ウイルスや細菌の侵入も防ぎます。

 ※長いもに「ムチン」という成分が含まれていると記述しましたが、
  長いもにはムチンは含まれていませんでした。
  ムチンは植物には存在しない成分でした。
  誤った記述であったことをお詫びし、訂正いたします。

一方、梅干しは、抗ウイルス効果があるのに加えて、雑菌からからだを守ってくれる食材です。
このふたつを組み合わせた「長いも梅和え」は、手軽で頼れる免疫力アップレシピといえるでしょう。


【長いも梅和えの作り方】

<材料> 1人分
・長いも:5㎝分
・梅干し:大1/2個 

<作り方> 
1)長いもの皮をむき、スライス or サイコロ状にカットする(お好みで)
2)梅干しの種を取り、フォークなどでつぶす
3)1)と2)を和えてできあがり

2)長いも納豆和え

納豆もまた、免疫力を高めてくれる食材です。
納豆菌が腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑制するため、腸内環境がよくなり、免疫があっぷします。
これを前述した長いもとあわせることで、腸を元気にしてくれるおいしい一品になるでしょう。


【長いも納豆和えの作り方】

<材料> 1人分
・長いも:5㎝分
・納豆:1パック
・しょうゆ または ポン酢:お好みで

<作り方>
1)長いもの皮をむき、サイコロ状にカット、あるいはすりおろす(お好みで)
2)1)を納豆と和え、お好みでしょうゆかポン酢をかけてできあがり



3)梅干しカツオ

かつお節には、免疫力を高めてくれるビタミンEが豊富に含まれています。
梅干しと和えるだけで、おいしくて免疫にいいごはんのおともの完成です。


【梅干しカツオの作り方】

<材料> 1人分
・梅干し:大1個
・かつお節:1/2パック

<作り方>
1)梅干しの種を取り、フォークなどでつぶす
2)1)にかつお節を混ぜてできあがり

※ゆでたほうれん草と和えてもおいしくいただけます。

疲れて手間のかかるお料理をしたくないときでも、手軽にできる3品、ぜひ毎日の食卓に取り入れてください。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、免疫力アップの手軽な方法をいろいろご紹介しました。
では記事のポイントをまとめましょう。

◎「免疫」とは、「ウイルスや細菌、がん細胞などからヒトのからだを守るしくみ」
◎免疫力を高める一般的な方法は、
 ・バランスのよい食生活
 ・適度な運動
 ・質のよい睡眠
 ・ストレス解消
◎東洋医学で免疫に聞くツボは、
 ・肩ぐう
 ・臂臑(ひじゅ)
 ・大陵(だいりょう)
 ・内関(ないかん)
◎東洋医学で免疫力アップにおすすめのお手軽食材は、
 ・長いも
 ・梅干し
 ・納豆

この記事で、あなたが病気に負けない強いからだをつくれるよう願っています!