【薬膳】イライラしがちな人に!心おだやかになる「貝殻スープ」の作り方

こんにちは、東京・日本橋の鍼灸治療室クリスタ 院長のかとうようこです。

みなさん、わけもなくイライラしてしまうことはありませんか?
たとえば、

春「あたたかくなって気持ちがいいはずなのに、なぜかイライラする……」
夏「暑くてイライラする……」
秋「夏の疲れがとれなくてイライラする……」
冬「なんだか気分が晴れなくてイライラする……」

など、気持ちのたかぶりは、季節や体調などさまざまな原因によって生じます。

そんなイライラをうまくやり過ごすために、おすすめしたい食材が「貝」です。
薬膳では特に、「貝殻のエキス」が気持ちを落ち着けてくれるとされています。

そこでこの記事では、イライラを抑える方法や薬膳レシピについてご紹介していきましょう。

◎東洋医学からみるイライラの原因
◎「肝」のはたらきをうながしてイライラをなくす3つの方法
◎【薬膳レシピ】イライラ解消に役立つ「貝殻スープエキス」

最後まで読めば、あなたを悩ませるイライラの解消法がわかるはずです。
ぜひこの記事でおすすめする方法やレシピを試して、おだやかな心を取り戻してください!

【目次】

1.イライラの原因は「肝」

そもそも、イライラしがちになるのはなぜでしょうか?

東洋医学ではそれを「肝」のはたらきが乱れているためと考えます。
「肝」とは、東洋医学における5つの臓器=「五臓」のひとつで、以下のような役割をもっています。

「肝」の役割
・「血」を貯蔵して流れを調節する
・「気」「津液(からだの水分)」のめぐりを調節する
・自律神経のバランスをたもつ
・精神や感情のバランスをたもつ
    など

季節の変わり目になったり体調を崩したりすると、「肝」のはたらきが乱れてしまいます。
中でも「気」の流れがとどこおることで、情緒が不安定になり、イライラしてしまうというわけです。

2.「肝」のはたらきをうながしてイライラをなくす3つの方法

では、乱れてしまった「肝」のはたらきを整えて、イライラした気持ちを穏やかにするにはどうすればいいのでしょうか?
東洋医学では、以下の方法が効果的とされています。

・「肝」にいい食材をとる
・ストレスを解消してリラックスする時間をもつ
・目を休める

それぞれ理由と具体的な方法を説明しましょう。

2-1.「肝」にいい食材をとる

まず食生活を見直して、「肝」にいい食材を積極的に食べましょう。

前述したように東洋医学では、人間のからだをそのはたらきや性質によって「肝(かん)」「心(しん)」「脾(ひ)」「肺(はい)」「腎(じん)」の5つにわけ、「五臓」と呼んでいます。
五臓にはそれぞれ適した食材「五味」や適した色「五色」があり、「肝」に適しているのは「酸味」と「青(または緑)」です。

それをふまえて、おすすめしたい食材は以下のようなものです。

・酸味のもの
・緑のもの
・貝類

【東洋医学の「五臓」】

2-1-1.酸味のもの

「肝」には、五味のうち「酸味」の食べものがいいとされています。

東洋医学でいう「酸」とは、単に酸っぱい食材だけを指すのではなく、「肝」と「胆」、そして「目」にいい食材全般を意味するものです。
たとえば、

・トマト
・レモンなどの柑橘類
・梅
・あんず
・キウイフルーツ
・パイナップル
・ブルーベリー
・いちご
・りんご
・米酢、黒酢
・あずき
・豚肉

などが含まれます。

酸味のあるフルーツや酢のものなどは、あまり食べない人もいるかと思いますが、イライラを抑えるには意識してこれらを日常の食事に取り入れるといいでしょう。

2-1-2.緑のもの

「肝」に対応する「五色」は「青」または「緑」ですので、緑の食材もいいでしょう。
たとえば以下のようなものです。

・セロリ
・ほうれん草
・小松菜
・春菊
・ピーマン
・ニラ
・枝豆
・海藻類
    など

葉物野菜などは積極的に食べましょう。
前項の「酸味」とあわせて、海藻の酢のものなどもおすすめします。

2-1-3.貝類

また、貝類も「肝」にいい食材です。
足りない「血」や「津液(水分)」を補って、「肝」のはたらきをうながします。
「気」の流れも整うので、イライラがおさまるでしょう。

また、東洋医学では貝は熱を冷ます役割があるともされています。
「気」がとどこおると「肝」に熱がこもってしまい、そのせいでイライラすることもあるため、その熱を冷ますことで気持ちも穏やかになるはずです。

貝類を手軽にとれる薬膳レシピは、「3.【薬膳レシピ】「貝殻スープエキス」でイライラ解消!」でご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

2-2.ストレスを解消してリラックスする時間をもつ

前述したように、「肝」は自律神経やこころのバランスをとる役割も担っているので、はたらきが悪くなるとイライラしたり落ち込んだりします。
逆に考えれば、自律神経やこころが乱れない生活を送ることで、「肝」のはたらきがうながされ、イライラしないようになるでしょう。

具体的には、以下のようなことを心がけてください。

・深呼吸をする
 →深呼吸は自律神経を整え、リラックスする効果があります。

・しっかりと睡眠をとる
 →睡眠を十分にとることで、自律神経が整います。

・適度な運動をする
 →からだを動かすことで、ストレス発散ができます。

ほかにも、お茶を飲む、ぬるめのお湯でゆっくり入浴するなど、あなたにとってリラックスできてこころ落ち着く時間をもつようにしましょう。

2-3.目を休める

「肝」は目のはたらきとも深く関係しています。
「肝」が弱ると、目が充血したりしょぼしょぼしたりといった症状が出るのです。
そうならないよう、目をあまり使いすぎずに休ませるようにしてください。

特に気をつけたいのは、

・スマートフォンを見すぎない
・パソコンを長時間使う場合は、途中で休憩をはさむ
・パソコンを使うときは、ブルーライトカット機能のあるメガネをかける
・目が疲れたと感じたら、ホットパックをする

といったことです。

ちなみに、「ブルーベリーが目にいい」とよく言われますが、眼科医などの専門家の中には、この節に疑問を呈する人もいます。
ただ、「2-1-1.酸味のもの」で説明したように「肝」にいい酸味の食材の中にはブルーベリーも含まれていますので、「目のため」ではなく「肝のため」に食べるのはおすすめです。

3.【薬膳レシピ】「貝殻スープエキス」でイライラ解消!

では、「肝」のはたらきをうながしてイライラを解消するための薬膳レシピをご紹介しましょう。

わたしがおすすめするのは「貝殻スープエキス」です。 
「貝殻スープって、貝殻を砕いて入れるの⁉︎」とびっくりする方もいるかもしれませんが、そうではないので安心してください。
貝殻から煮出したスープエキスです。

貝は、身の部分だけでなく殻も「肝」のはたらきを整えるとされています。

ただ、毎回貝殻エキスを抽出するの大変ですよね。
そこで、「つくりおきできる貝殻スープエキス」のレシピをご紹介します。
多めの貝を煮出して、そのだし汁を冷凍する作戦です。

今回は、貝の中でもお手頃な「しじみ」を使っていきましょう。


【「貝殻スープエキス」のつくりかた】

<材料>

・しじみ:1パック(100〜150gくらい)
・水:1リットル


<つくりかた>

1)鍋にしじみと水を入れて中火にかける

2)沸騰したら少し火を弱め、吹きこぼれないように10分ほど貝のエキスを煮出す
 →途中でていねいにあくをとる

image
(鍋の上にうっすらと見える線が最初に注いだ水位。
10分煮詰めたことでかさが減り、濃いエキスになる) 

3)火を止めて、粗熱をとる

4)しじみを取り出し、スープだけを製氷皿に注いで冷凍庫で冷凍する 

(キューブがわかりやすいように、3カ所だけ入れました。)

5)かたまったら、 製氷皿からはずしてジップロックなどに入れ、冷凍庫で保存する

保存期間は2週間程度ですので、その間に使い切ってください。

このキューブを、1日1個ずつ解凍して食べてください。
濃いめのエキスなので、少し水を足してレンチンするといいでしょう。

しあげはお好みのお味で、たとえば、

・塩を加えてシンプルなスープに
・味噌玉と具を入れて味噌汁に
・残りごはんを入れて貝だしのおかゆに

など、アレンジしながら楽しんでください。

このスープキューブ、「肝」を整えてイライラをしずめるためには、最低でも3週間は続けたいものです。
食べものを薬にする薬膳ですが、薬のような即効性はないので、継続が大事です。
飽きずにぜひ続けてみてください!

まとめ

今回は、「なんとなくイライラする」ときにおすすめの薬膳レシピをご紹介しました。
ではあらためて、記事のポイントをまとめましょう。

◎イライラの原因は「肝」のはたらきが乱れているため
◎「肝」のはたらきをうながしてイライラをなくす方法は、
・「肝」にいい食材をとる
・ストレスを解消してリラックスする時間をもつ
・目を休める
◎おすすめの薬膳レシピは「貝殻スープエキス」
 →貝を煮出したスープを凍らせ、1日1キューブ×3週間とり続ける

このレシピで、あなたが心穏やかな毎日を過ごせるよう祈っています!