「梅核気」とは?喉が詰まったような違和感の原因、東洋医学的な対処法

こんにちは、東京日本橋にある鍼灸治療室クリスタ 院長のかとうようこです。

更年期になって、このような症状に悩んでいませんか?

「のどに何か詰まったような異物感がある」
「ごっくんと飲み込んでも、まだ何かが詰まっている気がする」

この症状のことを東洋医学では「梅核気」(ばいかくき)と呼びます。

梅核気は、東洋医学で「のど喉から胸にかけて異物感を感じる状態」を指し、検査を受けても特に異常が見つからないことも多いものです。

原因は、

気の巡りが悪くなる(=気滞/きたい)
◎からだに“よどみ”がたまる(=痰飲/たんいん)

とされ、特にストレスや疲れがたまっているときに引き起こされるとされています。

東洋医学的な対処法としては、気のめぐりをうながすツボを押すのがおすすめです。
また、食生活の改善や軽い運動などのセルフケアも、梅核気の改善が期待できるでしょう。

そこでこの記事では、梅核気についてわかりやすく説明します。

◎梅核気とは
◎梅核気の原因
◎梅核気になったときの東洋医学的な対処法

ツボ押しの図や動画もまじえて具体的に解説していますので、誰でも簡単に実践できるでしょう。

最後まで読んで、ぜひセルフケアしてみてください!

【目次】

1.梅核気とは

「梅核気(ばいかくき)」とは、東洋医学で「のどから胸にかけて異物感を感じる状態」を指します。
ちょうど梅の種のような大きさのものがのどに詰まっているような感覚で、咳をしても何も出てこないことが特徴です。

ときには、何かを取り除きたくなるような気持ちになることもあります。
ただ、さまざまな検査を受けても異常が見つからず、原因がわからないまま違和感に悩み続ける人もいるようです。

発症するのは、50代の女性が多いとも言われ、現代医学では、、「咽頭神経症」「咽喉頭異常感症」「ヒステリー球」とも呼ばれます。

2.梅核気の原因

東洋医学では、のどに違和感が生じる梅核気の原因として、以下の2つがあると考えます。

気の巡りが悪くなる(=気滞/きたい)
 
→ ストレス、疲れ、悩みごとで、体の中のエネルギーの流れが滞ってしまう状態

◎からだに“よどみ”がたまる(=痰飲/たんいん)
 
→ 水分代謝がうまくいかず、からだに“余分なもの”がたまってしまう状態

そして、この「気滞」と「痰飲」は、以下のような理由で引き起こされることが多いのです。

・ストレス、怒り、不安などの心の揺れ
・食べすぎ・飲みすぎ(特に甘いもの・脂っこいもの・冷たいもの)
・運動不足・過労
・季節の寒さや暑さで体がこわばる
・水分代謝がもともと弱い(むくみやすい人など)


【ストレスから梅核気を引き起こすしくみ】

1)ストレスがたまる
 ↓
2)気の巡りが悪くなる
 ↓
3)余分な水分がたまりやすくなる(=痰飲)
 ↓
4)のどに違和感が出てくる



特に症状が出やすいのは、新入学や転勤などでストレスがたまりやすい春です。
また、元々エネルギーの流れが悪い体質の人や、消化器系が弱い人にも見られます。
雨が多い時期などは消化器系が影響を受けやすく、梅核気が起こりやすくなるでしょう。

3.梅核気になったときの東洋医学的な対処法

この症状を医師に訴えると、メンタル系の薬を処方されることもありますが、残念ながら結果はあまりぱっとしません。
何より効果的なのは、ストレッサーの除去ですが、すぐにストレスの種を取り除くのも難しいでしょう。

そこで簡単にできる対処法として、次の2つをおすすめします。

・ツボ押しで気のめぐりを整える
・生活習慣を改善しセルフケアする

それぞれ具体的に説明しましょう。

3-1.ツボ押しで気のめぐりを整える

ひとつ目の対処法は「ツボ押し」です。
滞ったエネルギーの流れを改善し、のどの詰まりを楽にする効果が期待できるツボは、以下の7つです。

【梅核気の改善におすすめのツボ】

合谷(ごうこく)手の甲にある親指と人差し指の骨のつけ根、人差し指側のくぼみの部分
足三里(あしさんり)ひざのお皿の下から指4本分下、向こうずねの外側にあるくぼみの部分
膻中(だんちゅう)左右の乳頭の真ん中、胸骨の上
天突(てんとつ)左右の鎖骨の真ん中のくぼみの部分
内関(ないかん)手首の内側の横じわから指3本分ほど下、腕の内側の真ん中
百会(ひゃくえ)頭頂部の真ん中
豊隆(ほうりゅう)すねの外側、ひざと足首の中間地点あたり

ツボの押し方は、

・息を吐きながら、親指の腹で5秒かけて押す
 →息を吸いながら、5秒かけて戻す

これを3回繰り返します。

あるいは、これらのツボにお灸をするのもいいでしょう。

【お灸のしかた】

それぞれのツボのくわしい位置は、下の図を見てください。

【合谷(ごうこく)】

手の甲にある親指と人差し指の骨のつけ根、人差し指側のくぼみの部分

【足三里(あしさんり)】

ひざのお皿の下から指4本分下、向こうずねの外側にあるくぼみの部分

【膻中(だんちゅう)】

左右の乳頭の真ん中、胸骨の上

【天突(てんとつ)】

左右の鎖骨の真ん中のくぼみの部分

【内関(ないかん)】

手首の内側の横じわから指3本分ほど下、腕の内側の真ん中

【百会(ひゃくえ)】

頭頂部の真ん中

【豊隆(ほうりゅう)】

すねの外側、ひざと足首の中間地点あたり

3-2.生活習慣を改善しセルフケアする

また、ツボ以外にも以下のような生活習慣の改善、セルフケアもおすすめです。

・食べすぎない(特に甘いもの・脂っこいもの)
・飲みすぎない(特に冷たい飲みもの・炭酸・甘い飲みもの)
・軽い運動(ストレッチ・ウォーキングでOK)
・深呼吸(お腹をゆっくりふくらませる腹式呼吸)
・お風呂でリラックスする
・香りのあるもの(ミント、レモン、シソ、生姜など)を取り入れる

これらは気のめぐりの改善やストレス解消効果が期待できますので、梅核気の症状が出たらぜひ行ってみてください。

まとめ

今回は、のどに違和感を生じる「梅核気」についてお話ししました。
もう一度要点をまとめておきましょう。

【梅核気の改善におすすめのツボ】

合谷(ごうこく)手の甲にある親指と人差し指の骨のつけ根、人差し指側のくぼみの部分
足三里(あしさんり)ひざのお皿の下から指4本分下、向こうずねの外側にあるくぼみの部分
膻中(だんちゅう)左右の乳頭の真ん中、胸骨の上
天突(てんとつ)左右の鎖骨の真ん中のくぼみの部分
内関(ないかん)手首の内側の横じわから指3本分ほど下、腕の内側の真ん中
百会(ひゃくえ)頭頂部の真ん中
豊隆(ほうりゅう)すねの外側、ひざと足首の中間地点あたり

【ツボの押し方】

・息を吐きながら、親指の腹で5秒かけて押す
 →息を吸いながら、5秒かけて戻す

 これを3回繰り返す。

「何もないはずなのに、のどがつかえる」
それって、体が出してくれてる「見えないSOS」なのかもしれません。
東洋医学では、そんな心と体のサインも大事にします。

つらいときは、ちょっと立ち止まって、
ゆっくりお茶を飲んだり、ツボを押してみたりするだけで、
少しずつ楽になることもあるんです。

(猫をなでるのもおすすめ)

心当たりがある方は、どうぞ無理せず、「今の自分にできること」から始めてみてください!