こんにちは、日本橋の鍼灸治療室クリスタ、院長のかとうようこです。
「ツボってどこにあるんですか? うまく見つけられなくて……」
「自分でも押したいので、正しいツボの見つけ方、押し方を教えてください」
そんなご質問をよくいただきます。
ツボは、気(エネルギー)が滞りやすい場所に多く集まっています。
具体的には、次のようなポイントです。
【ツボがある場所】
・関節のまわり
・骨のキワ
・神経の通り道
・筋肉の境い目
見つけ方のコツは、以下のような場所を探すことです。
【ツボの見つけ方】
・押すと「痛い」「気持ちいい」などの刺激を感じる
・皮膚がざらついていたり、色がくすんでいる
・熱っぽい、あるいは冷たく感じる
・張っている、逆にへこんでいる
・気づいたら無意識に触っている
ツボが見つかったら、正しい押し方でセルフケアしましょう。
【ツボの正しい押し方】
・息を吐きながら、親指の腹で5秒かけてゆっくり静かに押す
→息を吸いながら、5秒かけてゆっくり戻す
・「ちょっと痛いけど気持ちいい」くらいの強さで
・5回ほどリズミカルに刺激
・強い痛みがある場合は、押さずに軽くなでる、軽くぽんぽん叩く程度にとどめる
このようにすれば、あなたも自分でツボ押しセルフケアができるようになります。
そこでこの記事では、自分でできるツボの見つけ方をわかりやすく説明します。
◎ツボがある場所とは
◎ツボの見つけ方
◎ツボの正しい押し方
最後まで読んで、ぜひあなたも自宅でツボ押しをしてみてください。
ちょっとしたからだの不調を、セルフケアできるようになるでしょう。
【目次】
1.ツボがある場所とは

まず、ツボがある場所について知っておきましょう。
ツボは、からだのどこにでもあるわけではありません。(諸説あり)
実は、気(エネルギー)が滞りやすいところに多く存在します。
代表的なのは、以下のような場所です。
1)関節のまわり
→ 動きの多い場所にツボが集中しています
例:ひじの「曲池(きょくち)」、足首の「太谿(たいけい)」

期待できる効果:腰痛、肩こり、腕の痛みの改善
自律神経を整え、免疫力を高める
肌の乾燥の予防 など

期待できる効果:血行促進、冷え症やむくみの改善
腎機能を高め、疲労感をやわらげる
腰痛、ひざの痛みの改善
2)骨のキワ(際)
→ 骨のふちに沿ってツボが並んでいます
例:脛骨の「足三里(あしさんり)」、「三陰交(さんいんこう)」

期待できる効果:胃腸の不調、便秘、下痢の改善
疲労回復、特に脚の疲れを回復させる
免疫力アップ

期待できる効果:血行促進、冷えやむくみの改善
生理不順、生理痛などの改善
更年期障害の不調の改善
3)神経の通り道
→ 神経が集まる交差点のような場所にもツボが集まります
例:腓骨神経の「足三里」

4)筋肉の境目
→ 異なる筋肉がぶつかるスキマはツボの宝庫
例:僧帽筋の「肩井(けんせい)」、前脛骨筋の「豊隆(ほうりゅう)」

期待できる効果:肩こり、肩の痛みの改善
頭痛や目の疲れをやわらげる
自律神経を整える

期待できる効果:胃腸の不調を改善、消化を助ける
せき、のどの痛み、痰のつまりの改善
頭痛、めまいの改善
ツボを探す際には、この4つのポイントを意識するとよいでしょう。
2.ツボの見つけ方

ツボのある場所を説明しましたが、実際に押そうとすると、「どこだかよくわからない」ということがありますよね。
たしかにツボというのは、「ここです」とはっきり決められるものではありません。
人はそれぞれ体型や筋肉のつきかたなどが違っていますから、ツボの厳密な位置も異なります。
ただ、以下のような体の反応を目印にすれば、自分のツボを見つけることができるでしょう。
【ツボの見つけ方】
・押すと「痛い」「気持ちいい」などの刺激を感じる
・皮膚がざらついていたり、色がくすんでいる
・熱っぽい、あるいは冷たく感じる
・張っている、逆にへこんでいる
・気づいたら無意識に触っている
実際に手で触って、目で見て、このような身体からのサインに気づくことが、ツボ探しの第一歩です。
図や本は、あくまで目安として利用しましょう。
3.ツボの正しい押し方

ツボの見つけ方がわかったかと思いますが、「どうやって押せばいいのかわからない」という方も多いでしょう。
ツボを正しく押すには、以下のようにしてください。
1)息を吐きながら、親指の腹で5秒かけてゆっくり静かに押す
→息を吸いながら、5秒かけてゆっくり戻す
2)「ちょっと痛いけど気持ちいい」くらいの強さで
3)5回ほどリズミカルに刺激
4)強い痛みがある場合は、押さずに軽くなでる、軽くぽんぽん叩く程度にとどめる
特に注意してほしいのは、「痛いくらい押すほうがよい(効果がある)わけではない」ということです。
痛すぎるほど強く押してしまうと、筋肉を痛めて逆に悪化する恐れがあります。
基本はいわゆる「イタ気持ちいい」くらいの強さで行いましょう。
痛いのが苦手な人は、軽く刺激するだけでも効果は期待できますので、絶対に無理はしないでください。
4.押す以外のツボの刺激方法:セルフケアいろいろ

また、ツボは「指で押す」以外にも、効果的なセルフケア方法がいろいろあります。
自分に合ったやり方が見つかるよう、いくつかご紹介しておきましょう。
4-1.指以外でのツボ押し方法
まず、以下のような道具を使うと、簡単にツボ押しができます。
・米粒、ゴマ粒、小さなビーズをツボにテープで貼る
→押したり離したりしなくても、刺激し続けることができます。
・ゴルフボールをツボに当ててコロコロ転がす
→ツボの正確な位置に自信がなくても、広範囲を刺激できます。
・輪ゴムで束ねた爪楊枝で軽くトントン叩く
→ハリ刺激の簡易版のようなイメージです。
・市販のツボ押しグッズを活用する(かっさ、マッサージ棒など)
→100円ショップなどで簡単に入手できるので、使ってみるといいでしょう。
「指でうまく押せない」という人は、このような方法もぜひ試してみてください。
4-2.ツボを温める方法
また、ツボは刺激するだけでなく、温めることでも効果が期待できます。
たとえば以下のような方法なら、自宅で簡単に温められるでしょう。
・ドライヤーの温風を当てる
・使い捨てカイロをツボに貼る
・ゆでたコンニャクや湯たんぽ、蒸しタオルを当てる
・自宅用のお灸(家庭灸)を使う
・半身浴や足湯、手湯などで全体的に温める
ツボを温める方法は、冷え対策としても有効です。
特に冬の寒い時期や、エアコンで冷える夏場などには、指押しとあわせて温めもぜひやってみてください。
まとめ:ツボ押しは感覚が大事
今回は、ツボの探し方と正しい押し方を説明しました。
ツボとは、からだの状態があらわれる体表の反応点です。
ただその位置は、教科書通りではありません。
季節や体調によって微妙にずれることもあります。
だからこそ大切なのは、「ここかな?」と感じる自分の感覚を信じること。
指先が「ここ、なんか他の場所と違う」と感じたら、それはツボです。
日々のセルフケアで、反応点としてのツボを上手に使いこなせたら、ちょっとした不調も、ずっと楽に過ごせるかもしれません。
もし、「やっぱり自分ではうまく押せない」「押してみたけれど、効果が出ていない気がする」という方や、気になる症状がある方は、ぜひプロの手での施術もご相談ください。
ツボと仲良くなると、身体の変化を身近に感じられるようになりますよ。

